親指だけ爪に縦線が入った!原因と対処法を解説
親爪に縦線が入ることは、多くの人にとって馴染み深い現象です。
この縦線は「爪甲縦条」と呼ばれ、健康な人にも見られるものであり、特に心配する必要はありません 。
しかし、気になる方もいることでしょう。そこで、爪に縦線ができる主な原因と予防法を詳しく解説します。
爪の基本的な構造
爪は、指先の繊細な感覚や保護を担当しています。
ほとんどがたんぱく質でできており、皮膚に分類される部位です。
手の爪は1ヵ月に約3mm程度伸び、常に新しいものへと生まれ変わっています。
爪は以下の部分から成り立っています。
爪甲は皮膚に埋もれている根元部分を指し、爪郭は爪甲を取り囲んでいます。
さらに、爪母の一部である「爪半月(ルヌラ)」や「爪先 (フリーエッジ)」など、細分化された名称も存在します。
爪に縦線が入る主な原因
爪に縦線が入る主な原因は以下の通りです。
加齢
爪の縦線は、20代では目立たないことが多いですが、加齢とともに目立つようになります。
爪を作る細胞や細胞間脂質(セラミド)が減少し、爪が乾燥しやすくなります。
乾燥
爪は常に物に触れているため、乾燥しやすい状態です。
乾燥した爪は縦線ができやすくなります。
皮膚も潤っていないと、爪に負荷がかかった際にクッションの役割が果たせず、縦線が入ることもあります。
爪に縦線ができたときの対処法
爪に縦線ができた場合、以下の対処法を試してみてください:
保湿
爪と皮膚をしっかり潤わせることが大切です。
保湿クリームやオイルを使用して、爪を保護しましょう。
バランスの取れた食事
栄養バランスの良い食事を摂ることで、爪の健康をサポートします。
爪のお手入れ
爪を過度に切りすぎないように注意し、爪に負担をかけないようにしましょう。
美しい爪を目指して、適切なケアを心掛けてくださいね!
縦線以外に爪の異常がある場合は?
爪にはさまざまな異常が現れることがあります。
以下に、爪に起こりやすい異常とその対処法を詳しく説明します。
爪白癬(つめはくせん)
爪の先端部分に縦方向の線が見られ、進行すると爪の厚さが増し、もろくなり、先端から爪が崩れていきます。
足白癬(いわゆる水虫)に合併して発生することが多いです。
確定診断は、糸状菌(白癬の原因菌)を顕微鏡で見つけることです。抗真菌薬を内服することで確実に治療可能です。
巻き爪
爪が湾曲し、爪の横に食い込んだ状態です。
痛みや炎症が合併することがあります。
原因は深爪やけがが多く、診断は専門医で可能です。
治療法は部分的に爪を切除することから手術療法までさまざまです。
爪周囲炎
爪のまわり全体に炎症がみられ、細菌性またはカンジダ性のものがあります。
水仕事や外傷が原因となることがあります。
治療は抗菌薬の投与や爪部分切除が必要です。
悪性黒色腫
爪の下にホクロに似た色調の変化があり、大きさが増大したり出血を伴う場合、悪性黒色腫を疑います。
診断がついた時点ですぐに拡大切除が必要です。
その他の爪の変形
時計皿爪、スプーン爪、爪甲縦溝、爪甲横溝などがあります。
原因である内科疾患の治療を行います。
まとめ
親爪に縦線が入っても、多くの場合は心配のいらないものです。
つめ縦線は「爪甲縦条」と呼ばれ、健康な人にも見られます。
ただし、爪の湾曲や炎症などがある場合は、専門医に相談し、適切なケアを受けることをおすすめします。